依存は悪いことじゃない——臨床心理士が教える依存の本当の意味と問題になるライン

「人に頼りすぎているのかな」「お酒がないと眠れなくて」「スマホが手放せない」

こういった悩みを持つ方が、カウンセリングにいらっしゃいます。共通しているのは、「依存している自分がダメだ」という罪悪感です。でも、依存そのものは、人間にとって必要な機能です。この記事では、依存を心理学の視点から正しく理解したうえで、「どんな状態になったら注意が必要か」をお伝えします。

目次

そもそも「依存」とは何か

依存とは、あるものに頼ることで心理的・身体的な安定を得ている状態のことです。赤ちゃんがお母さんに完全に依存していることは、健全な発達のあかしです。大人になっても、友人に「話を聞いてもらって気持ちが楽になる」というのも依存の一形態です。人間は大なり小なり何かに依存しながら生きています。

依存のメリット——本来の機能

● ストレスを和らげる
お酒を飲んでリラックスする、推しのコンテンツを見て気分転換する、友達に愚痴を聞いてもらう。これらはすべて依存の機能によってストレスを一時的に和らげています。

● 人とつながる力になる
「この人がいないとダメだ」という感覚は、深い愛着や信頼の表れでもあります。誰かに依存できるということは、その相手との間に安心感がある証拠です。

● 安心感・予測可能性を与える
毎朝同じルーティンをこなすことで落ち着く——こういったルーティンへの依存は、生活の安定をつくります。

依存のデメリット——問題になるライン

1. コントロールができなくなっている
「やめようと思ってもやめられない」「量を減らそうとしてもできない」という状態は要注意です。

2. 生活や健康が損なわれている
仕事に影響が出ている、人間関係が壊れてきている、身体的な問題が出てきている——これらは危険信号です。

3. それ以外のことができなくなってきている
依存先以外の楽しみや人間関係が失われていく状態も警戒が必要です。

依存先を「複数」持つことが大切

「依存先を増やす」ということをアディクション支援の現場ではよく言います。複数の人・もの・活動に分散して依存することで、それぞれへの執着が適度に保たれます。

「やめたいのにやめられない」という状態が続いているとき、背景にあるものを一緒に整理する方が根本的な解決につながります。カウンセリングでは、依存の背景にあるものをゆっくり掘り下げることができます。初回30分は無料です。

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