転職したいのに動けない理由

「今の仕事、辞めたい」と思いながら、気づけば同じ場所に留まっている。求人サイトを開いては閉じる、その繰り返しをしていませんか。転職したい気持ちは本物なのに、なぜか動けない。この記事では、その迷いの奥にある本当の感情の正体と、少しずつ前に進むための考え方をお伝えします。

目次

「転職したい」のに、動けないあるある

求人サイトをスクロールして、気になる案件をブックマークする。でも応募ボタンは押さない。そんな経験、ありませんか。
実際のセッションでよく聞くのですが、「転職したい」と口では言いながら、半年、一年と同じ状態が続いている方は少なくありません。
周りが転職していく様子を見て焦る。でも自分は動けない。そんな自分を「意志が弱い」「行動力がない」と責めてしまう方も多いんですよね。
正直言うと、これは意志の弱さの問題ではないことがほとんどです。頭では「動いたほうがいい」と分かっているのに、体が動かない。それには、ちゃんと理由があります。
なんというか、転職の迷いって「今の職場が嫌だ」という単純な話に見えて、実はもっと複雑な感情が絡み合っていることが多いんです。

なぜ「頭では分かっているのに」動けないのか

心理学には「アンビバレンス(相反する気持ちを同時に抱えている状態)」という言葉があります。
「辞めたい」と「このままでいたい」、両方の気持ちが同時に存在している。どちらか一方だけが本音、というわけではないんです。
なぜこの状態になるのでしょうか。ひとつは「損失回避」という心の働きです。人は新しいものを得る喜びより、今あるものを失う不安のほうを強く感じやすいんですよね。今の職場の人間関係、慣れた業務のやり方、安定した収入。これらを失うかもしれないという不安が、無意識のうちに行動へのブレーキになります。
もうひとつは、CBT(認知行動療法)でいう「自動思考(とっさに浮かぶ考えのクセ)」の影響です。「今更遅い」「自分には無理」「今のスキルじゃ通用しない」といった考えが、事実の検証なしにぱっと浮かんでしまう。これが繰り返されると、動けない自分がさらに強化されていきます。
これ、書いていて思ったんですが、転職への迷いって「逃げたい気持ち」と「ちゃんと考えたい気持ち」が入り混じっていることも多い気がします。単純に「決断力がない」の一言で片づけられる話ではないんです。
また、今の環境そのものがエネルギーを奪っている場合、冷静な判断力自体が落ちていることもあります。疲れているときほど「動けない自分」を責めやすいので、まずはその点にも気づいてあげてほしいなと思います。
そうですね、キャリアの迷いというのは、実は「今の自分にとって何が大事なのか」を考え直すタイミングでもあります。焦って結論を出すより、今の気持ちを丁寧に見ていくほうが、結果的に納得のいく決断につながることが多い気がします。

具体的にできること

迷いをゼロにしてから動く必要はありません。少しずつ整理しながら進めば大丈夫です。完璧な答えを一気に出そうとするから、余計に動けなくなるんですよね。

▶転職したい理由を紙に書き出す
「辞めたい」のか「進みたい」のか、自分の中で分けて言葉にしてみてください。人間関係から逃げたいのか、キャリアの方向を変えたいのか、理由によって次の一歩は変わってきます。

▶応募しなくていい。情報収集だけしてみる
いきなり応募する必要はありません。求人票を読む、転職エージェントの話を聞く。それだけでも、頭の中の漠然とした不安が少し具体的なものに変わります。

▶小さな行動目標を一つだけ決める
「今週中に職務経歴書を1行書く」くらいの小ささでかまいません。大きな決断より、小さな一歩の積み重ねのほうが続きやすかったりします。

▶誰かに話してみる
一人で抱えていると、同じ思考をぐるぐる繰り返しがちです。信頼できる人や専門家に話すだけで、気持ちが整理されることがあります。

▶考える期限をゆるく決める
「いつまでも迷っていい」わけではないと、なんとなく分かっているからこそ苦しくなる部分もあります。「3ヶ月後にもう一度考える」くらいのゆるさで期限を区切ると、気持ちがラクになったりします。

転職したい気持ちの裏には、いくつもの感情が重なっています。動けない自分を責めなくて大丈夫です!迷いながら進むことも、立派なプロセスのひとつです。まずは理由を書き出すことから、少しずつ始めてみてください。

もし一人で抱えていることがあれば、カウンセリングで一緒に整理しませんか。初回30分は無料です。

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